三浦環さん
おはようございます、2月22日です。
「うたひめは 強き愛国心を持たざれば 真の芸術家とはなり得まじ」
これは私が瀬川先生にささげたい・・・と思いましたが、実は今日誕生日を迎えた三浦環さんの最後の独唱会に出向いた、三島由紀夫さんが、作品『蝶々』の中のエッセイで、日本が世界に誇れる明治女性の一人として、三浦環さんを賞賛しています。
この言葉は中山湖文学の森に刻まれています。
三浦環さんと言えば「蝶々夫人」、蝶々夫人と言えば「三浦環さん」。
なにしろ世界で2000回もオペラ公演した、他に類を見ない超超当り役のプリマ・ドンナです。
世界の人々を悦ばせるという使命に燃え、20年間、欧米各地で公演をし、オペラ歌手として絶大な人気を博しました。
とくに「蝶々夫人」を作曲したプッチーニは「理想的なマダム・バタフライ」と絶賛しました。
なぜこんなに当ったのか、それは環さんの才能もさることながら、先ずその舞台が欧米からはるかはなれた日本であること、そして武士や芸者など当時の日本文化が織り込まれて、さらにプッチーニの音楽も日本情緒を感じさせ、欧米人にしてみれば未知の日本文化、日本女性に対するカルチャーショックを感じさせるものだったのでしょう。
ですから、環さんはオペラ「蝶々夫人」というツールで日本文化と特に日本女性を世界に広く伝えた第一人者であると、私は思います。
まさにヤマトナデシコ世界初登場!ですね。