島崎藤村さん、藤井清水さん、

こんばんは、2月17日です。

♪名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実ひとつ〜♪

『落梅集』の一節「椰子の実」は、柳田國男さんが伊良湖の海岸(愛知県)に椰子の実が流れ着いているのを見たというエピソードを元に島崎藤村さんが書いた詩で、1936年に国民歌謡の一つとして大中寅二さんが作曲しました。
旧暦の2月17日、島崎 藤村さん(1872年3月25日〜1943年8月22日、信州木曾の中山道馬籠(現在の岐阜県中津川市)生れ)は誕生しました。(西暦では3月25日生まれ)
明治学院普通部本科の第一期卒業生で、校歌も作詞しています。
また同時期に郷里にて牢死した父をモデルとした歴史小説の大作『夜明け前』などを書きました。
卒業後、教え子の佐藤輔子を愛しますが、後に輔子が病死するなど、後に『春』で描かれています。
1899年長野県小諸町に赴任し、秦冬と結婚しましたが、栄養失調により3人の娘が相次いで亡くなりましたが、その事を後に『家』で描いています。
その後、妻・冬が四女を出産後死去しました。このため家事手伝いに来ていた、こま子と愛人関係になり、妊娠した彼女を残し3年間パリに留学しました。帰国すると、こま子との関係が再燃してしまい、日本に苛レナ苦なったこま子は台湾に渡りました。この頃の作品『幼きものに』『ふるさと』『幸福』などの童話を残しています。大変な人生でしたね。

もう一人藤井 清水さん(ふじい きよみ、1889年2月17日〜1944年3月25日広島県安芸郡焼山村(現・呉市)出身)も今日が誕生日です。生涯に約1900曲も作曲、編曲しながら、あまり世に知られませんでした。しかし『日本民謡大観』のもととなる民謡の採譜をたくさん行い、民謡の楽譜化に力を尽くして、日本民謡の音楽的研究の推進に多大な貢献をしました。作品には、信田の藪、足柄山、良寛さま、ながさき、などがあります。